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「ヒューリックスクエア東京」グッドデザイン賞を受賞
2019.10.15 14:42
ヒューリック(東京都中央区)が所有する「ヒューリックスクエア東京」が、2019年度グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞した。
同ビルは、銀座側は華やかな繁華街、有楽町・丸の内側は大名小路沿いにビルが立ち並ぶオフィス街、日比谷側はガード下へつながる飲食街と、性格の異なるエリアが重なる結節点に位置し、周囲3方がJRの線路、高速道路の高架、および晴海通りに囲まれる。こうした絶え間なく周辺が変化する場所に建つ商業用不動産において、立地の特性を正確に把握した上で、巧妙な戦略とアイディアの統合が実現されていることが評価されたという。商業的な雑多さに飲み込まれかねないロケーションにおいて、建築の表情やボリュームの操作で適切な品格をたたえつつ、地価の高いエリアにおける物件価値を損なうことのないデザインとした。
周辺環境との関係性を大切に、街とのつながりや賑わいの創出を重視。敷地全域につらなるテラスをはじめ、ロビーやレストランから街を一望できるようにガラスカーテンウォールを採用した。また、4階のホテルロビーにもテラスを配して緑を設け、高速道路上部に残されたスペースとつながるパブリックスペースに。視覚だけでなく、五感で街との一体感を感じることのできる施設となっている。
同社の重点エリアである銀座・有楽町において、フラッグシップビルとして2018年10月に竣工した「ヒューリックスクエア東京」。約1年を経た現在、地下1階から地下3階は計5テナントが入居し、地上4階から13階は自社ブランドのホテルである「ザ・ゲートホテル東京by HULIC」が営業中だ。傑出したファサードと、心地よい空間デザインを併せ持つ同ビルは、国内外から集まる多くの人々の注目を集めるだろう。