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三井不動産 「31VENTURES Global Innovation Fund 1号」を設立
2016.02.29 17:13
「ベンチャー共創事業」を本格稼働
三井不動産(東京都中央区)が、今月23日に本業強化・事業領域拡大に向けた新産業を創造するために、より本格的にベンチャー企業との共創事業に取り組んでいくことを発表した。
三井不動産は独立系ベンチャーキャピタル最大手のグローバル・ブレイン(東京都渋谷区)と共同で、新たに総額50億円のコーポレートベンチャーキャピタルファンド「31VENTURES Global Innovation Fund 1号」を設立した。また、これまでのベンチャー企業向けオフィスの運営やビジネス支援を統合・強化し、「資金」・「コミュニティ」・「支援」の3つの柱でベンチャー企業との共創も目指すと発表した。
日本だけでなく世界中でビジネスと暮らしのソリューションを提供する三井不動産グループは、広大な商圏と多岐にわたって培ってきた事業領域を生かし、ベンチャー企業と自社の顧客やパートナーである大企業、そして三井不動産の3者によるイノベーションによって、新産業の創造を実現する考えである。
ベンチャー共創事業の「3つの柱」では、「資金」については、有望ベンチャー企業の成長に不可欠な資金面におけるスピーディーな投資体制を実現。「コミュニティ」においては、ベンチャー企業を中心とした大企業や生活者などの多様な人々が集まる創造的なコミュニティの形成。「支援」については、三井不動産のアセット・リソースと社外の専門組織による実効性の高いビジネスサポートをハンズオンで提供する計画だ。
取締役・専務執行役員の北原義一氏は「創業以来、旺盛なベンチャースピリットを持って変化を先取りし、また時には自ら変化を起こして社会の成長・発展に寄与して参りました。その魂を受け継ぎ、未来の日本・世界のために新産業を生み出して、育て、豊かで幸福な社会の実現を目指すためのプラットフォーム創る。それが私たちのベンチャー共創事業です」と語った。