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サービス不動産委員会 ビル経営のソフト力向上を目指し会合を開催
2016.02.01 12:27
郵船不動産(東京都中央区)が事務局を務め、24社で構成されるサービス不動産委員会は先月22日、今年度第2回となる「サービス不動産meeting」を開催した。サービス不動産委員会は、「不動産をソフト力でValue upすること」を目指すビルオーナーが集い、お互いのソフト力を向上させることを目的として活動を展開する組織である。
22日に行われた会合では、TNC放送会館(福岡市早良区)など西日本エリアを含めた24社(50名)が参加。当日はより良いオフィスビルにおけるソフト面のサービスなどに役立つ情報やトレンド・ニーズをキャッチするために、三井デザインテック(東京都港区)が11月に発表した「オフィスワーカー調査2015」の調査結果について、同社より講師を招き講演が行われた。本調査結果における主な特徴として、"コミュニケーション"や"リフレッシュ"などのキーワードが挙げられ、サービス不動産委員会が推し進めるソフト力によるValue upに必要不可欠な要素(テナントのニーズはオフィス環境や効率性(ハード)だけではなくソフトも重要)を数字化した大変興味深い内容となった。また既存会員からも渋谷区で条例が施行されるなど「事業用大規模建築物所有者に対する廃棄物削減」が今後広がることを想定し、自社が取り組んでいる「廃棄物ゼロエミッション」に関する事例が紹介された。テナントビルではテナントの協力なくしては達成が難しい廃棄物削減について、今後もディスカッションを重ねていく予定。その他、国土交通省がリリースする「グリーンリースガイドラインの概要」について情報提供されるなど、お互いのレベルアップを図る会合となった。
サービス不動産委員会では今後も定期的に会合を開催し、昨年発表したサービス不動産ガイドラインなど「サービスレベルの見える化」に引き続き取り組んでいく予定だ。