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日立機材 コンパクト型制震部材を開発
2015.12.14 14:47
日立機材(東京都江東区)は、制震用銅版ダンパ「Xtendam(イクステンダム)」を発売した。
兵庫県南部地震(平成7年)や東北地方太平洋沖地震(平成23年)などの大きな地震では、建物が倒壊せずとも著しい損傷によって継続して使用できなくなるという被害が報告された。このような被害から建物を守る設計手法として、建物に制震部材を設置した制震構造が採用される事例が増えてきている。日立機材では既に油圧式ダンパ「ハイビルダム」の販売をしており超高層ビルを中心に多くの建物に採用している。近年では制震建物は超高層ビルのみならず中高層ビルへも普及し、設計者からの制震部材への要求も多様化。これに応える商品として新たに「Xtendam」を開発し、販売に至った。
新製品の特長として塑性変形部をX形状とすることで幅広い塑性領域を設けることが可能。コンパクトでありながら優れた変形能力とエネルギー吸収能力を実現した。パネル型形状でかつ部材サイズを小さくしているので、「壁・間柱型」、「シアリンク型」、「はり設置型」などの多彩な設置方法への適応が可能となっている。取り付けは高力ボルトで容易にできる。建物の性能に応じて必要な変形量・減衰力のダンパが選択できるよう、12種類の商品バリエーションを用意している。S造・RC造・SRC造に適用可能。