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日本ユニシス/イトーキ 共同研究成果の第2弾を公開

2015.11.16 16:14

 日本ユニシス(東京都江東区)とイトーキ(大阪市城東区)は9日、協創的コミュニケーションを支援する仕組み「近未来オフィス U&I空間プロジェクト」の共同研究成果第2弾のコンセプトとプロトタイプ2.を公開した。
 同プロジェクトは両社が昨年から進めているものであり、より高い創造性を発揮する近未来オフィス空間の構築を目的としている。
 プロトタイプ2.は日本ユニシスの人工知能技術とイトーキのオフィス・デザインの知見の融合をさらに進めることによって会議室自らが能動的に判断・行動・学習する機能を充実させ、会議体験を総合的に支援する「人工知能を融合した会議支援空間」を具現化している。
 両社はリアルな空間とデジタル・バーチャルな空間をシームレスに繋ぐことをテーマに創造的なワークプロセスをサポートする新しい空間プラットフォームの研究開発を行っている。昨年11月公開されたプロトタイプ1.では、コモンセンスAI(日本ユニシスが研究開発している人間がコミュニケーションを取るときの前提として共有している背景知識や感覚を備えたAI)が会議参加者の発想や合意形成を支援してくれる会議支援空間を表現している。
 両社は今後、共同研究「近未来オフィス U&I空間プロジェクト」を通じて、日本ユニシスとイトーキの強みの相乗効果を発揮した知的オフィス空間の創造を推進していくとしている。プロトタイプ2.をベースにした実証実験を経て次世代の創造支援システムソリューションを市場に投入する計画を進めており、対象市場は創造性が要求されるオフィスのクリエイティブディスカッション空間や教育市場におけるアクティブラーニング(一方的な知識や情報の伝達ではなく、議論や知的な交流を通じて学習者が主体的に問題を発見し解を見出していく教育法)としている。空間設計などを含んだトータルシステムとして、平成29年前半の販売開始が予定されている。




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