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三菱地所/東京商工会議所/東京會舘 共同プロジェクト「(仮称)丸の内3-2計画」着工
2015.11.16 16:37
三菱地所(東京都千代田区)東京商工会議所及び東京會舘(東京都千代田区)は、千代田区丸の内三丁目に所在する「富士ビル」、「東京商工会議所ビル」、「東京會舘ビル」の3棟の一体建替えとなる「(仮称)丸の内3―2計画」について今月11日地鎮祭を行い16日に着工する。竣工は平成30年10月中旬の予定。
同計画地は、世界有数のオフィス街である丸の内エリアの中でも、水と緑の景観が広がる皇居外苑と商業・文化色の濃い銀座・日比谷・有楽町に近接し、ビジネスの中心地にいながら貴賓と賑わいの感じられるエリアに位置する。100年以上に渡り丸の内で活動を続け現在も多くの会員を有する東京商工会議所や大正時代より続く国際社交場として愛される東京會舘を低層部に構え、歴史を紡いできた高い「格式」に加えて、商業・文化の香り漂う「華やかさ」を持つ両面性が同計画の特長だ。また、丸の内エリアでも皇居外苑と丸の内仲通りの両方に面する街区に立地し、皇居外苑のみならず日比谷公園も望むことができる希少なオフィスを提供する。
「東京」駅・丸の内に加えて銀座・日比谷・有楽町との結節点に位置し、アクセス利便性はもちろん、ビジネス・商業・文化の息づく場所として多様な業種にフィットする。基準階有効面積約900坪の快適性の高いオフィスは、多様な働き方に柔軟に対応する。同計画に合わせて整備される地下ネットワークにより都営三田線と東京メトロ日比谷線・千代田線の「日比谷」駅、東京メトロ有楽町線の「有楽町」駅に直結するとともに、「東京」駅や丸の内・大手町地区まで雨にぬれずに移動することが可能。
エリアとしての安心・安全、BCPへの備えも万全としている。水害に備え重要電気室を地上階に設置し、中圧ガスを利用するコージェネレーションシステム及びデュアルフューエルの非常用発電機も用意し、災害時の事業継続性を高めている。また、建築基準法で求められる耐震性能の1・5倍の強度を備える制振構造となっている。
首都直下地震等の大規模災害に備え、耐震性の高い洞道を丸の内仲通り下に整備するとともに、同計画建物内に新設される丸の内熱供給(東京都千代田区)による地域冷暖房のメーンプラントを活用し、熱・電力(非常用)・雑用水・情報を供給する面的なエネルギーシステムの構築を図る。
他にも三菱地所、東京商工会議所及び東京會舘は、MICE誘致機能強化に資する大会議場やバンケットの整備、丸ノ内・有楽町地区の賑わいを更に活性化させる丸の内仲通り路面店舗の充実、等を通じて、丸ノ内エリアの魅力を高め、東京の国際競争力の向上に貢献する。