不動産トピックス

クローズアップ LED製品編

2015.08.10 16:26

 LEDは今となっては常識の品。しかし、日々、新製品が登場してきているなかで、製品ごとの違いがなかなかわかりづらいのもまた事実。ここでは、そのLED企業に絞って、各社の特長や「ここが違う」というところを紹介していきたい。

プライム・スター LED照明メーカーがPPSに参入
 LED照明メーカーの「プライムスター」(東京都港区)は今年の5月に新電力・特定規模電気事業(以下PPS)に参入する事を発表した。
 同社は電気代の高騰という問題に対し、長期間使用できる経済的な高効率照明の提供という形で応え続けてきた。更に従量電気使用量に加えデマンド基本料金を引き下げる助けとなるべく、新電力事業に参入する。
 同社のLED照明は一般的な照明に比べ消費電力が格段に低く、発熱温度も白熱電球に比べ半分以下である。発熱温度による空調設備等の循環効率を含め考慮すると、約50%の消費電力の削減が可能だ。また同社の空調機や冷凍機に取り付ける空気圧縮機(コンプレッサー)の「aーHT」は、設置前に比べて最大で35%の空調代金を削減出来る。この二つ合わせると、今までの消費電力から最大で85%の削減となる。
 それに加えてPPSによる1~8%の電気基本料金の引き下げを行う予定だ。ビルや大型商業施設、工場、病院などは消費電力量が高く、当然支払う電気使用料金も高い。そこへ同社のLED照明と空気圧縮機を導入し、電気基本料金も引き下げることで3つのコスト削減となる。同社は更に、契約した施設への工事代金を無料にすることを検討している。初期費用からランニングコストまでを考えた同社一押しのサービスである。
 同社にLED照明のレンタルが行える「スマート定額プラン」というサービスもある。初期費用の負担なく最新のLED照明に交換し、月額レンタル料金を既存照明に要している電気代との差額以内に抑えるサービスだ。照明に関する追加コスト負担を一切負う事なく、LED照明による電気代削減、ランプ代金、交換費用などのランニングコストの大幅な削減となるので、導入した施設からの評判も良い。
 同社の代表取締役社長の下田知代氏は「平成28年の春にスタートする電力の全面自由化に向けて当社も今後、PPSの説明会開催を予定しております。世界的にLEDを取り巻く環境が変化しており、電力の全面自由化と合わせて来年の春まで、全力で頑張ります」と力強く答えた。


東京第一サービス 一般LEDに比べて明るさ・節電効果が約2倍
オフィス・店舗・病院・工場への採用進む
 LED照明メーカーの東京第一サービス(東京都文京区)は、先月に直管型LED照明の新製品を発売した。
 同社はLED照明でも業務用LED照明に特化しており、先月に発売された「直管型蛍光灯40W形」も業務用向きである。普通のLED照明に比べ、1ワットあたりの光量が約2倍の明るさで、節電効果も2倍だ。水銀蛍光灯で掛かる光熱費からは半分となり、他の機器に誤作動の心配になる電磁波も出さない。オフィスや店舗だけでなく、病院や工場などへの販売・レンタルも好調である。
 同社は新製品の水銀灯形LED「E―39」も販売した。この製品は街灯や駐車場の照明に使われており、高防水性・高温耐久性に優れている。他社の製品に比べ使用寿命が長く消費電力も少ない。電球の取替え回数が減り、長期的に使用できることが大きな強みだ。更に従来の電球に比べて虫が寄りにくい。電球は虫の可視光域である紫外線を出しており、虫が寄りやすくなっている。LEDは虫の死骸が集まる事も無く、清掃の手間が大きく省ける。
 専務取締役・新規開発事業担当の中澤晴博氏は「当社のE―39は特許製品です。当社自慢の新製品です」とにこやかに話す。

ライコム ソーラーで充電できるLED充電式ランタン
 ライコム(神奈川県横浜市)はソーラーとUSBで充電できる、LED充電式ランタン「Exeluce」を販売している。  同製品はソーラー充電と、2~3時間で満タンとなるUSB急速充電の2つを備えている。大きさは四方12cmで、重さ150gのコンパクトサイズ。持ち運び便利なポータブル照明機器である。 最高200ルーメンの明るさを4時間持続し、20ルーメンだと35時間持続可能だ。また操作は1回から数回ボタンを押すだけのシンプルな内容で、電池残量表示は10個のLEDで点灯表示される。電池の残量が約60%だとすると、10個のLEDのうち6個だけが点灯するシステムだ。
 同製品は蓄電性能が高く、充電から3年経過しても50%の電池残量を保持できる。電池も長寿命で、完全充放電を500回繰り返し使用したとしても、70%の初期性能を保持できる。
 同製品は狭い室内やキャンプなどの携帯に便利であるが、1番効力を発揮する時は災害時である。充電が簡単でソーラー式、長時間照明ができ、持ち運び便利である。電気が使えない状況の場合、これ一つで十分事足りる。簡易防水構造で水濡れにも強いため、水害時にも使用できる。またボタンを3回短押しするだけでSOSモールス符号を発光する。夜間の建物倒壊時に、貴重な伝達手段となるはずだ。
 同社は今後も防犯・防災・環境衛生に積極的に取り組むことで、ニーズに応えていく。

PAGE TOPへ