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大和ハウス工業/大和リース 必要敷地面積抑えた大気浄化壁面緑化システム

2015.08.10 16:56

 大和ハウス工業(大阪府大阪市)と大和リース(大阪府大阪市)は、「大気浄化壁面緑化システム」を共同開発し、今月6日より販売を開始した。
 「大気浄化壁面緑化システム」は、植物や土壌の微生物によって二酸化炭素やPM2・5などを分解・浄化させるシステムだ。仕組みは汚染された空気をファンで吸い込み、汚染物質を土壌層に吸着させる。吸着させた土壌層の植物・微生物によって、汚染物質が分解・浄化される。PM2・5は約65%削減でき、二酸化炭素は約90%削減できる。
 同システムは、都市部などの狭小地でも設置可能な土壌層を利用している。これまでの一般的な土壌層を利用した浄化システムは、地面に設置していた。地面への設置は、広大な敷地が必要で都市部には不向きであった。
 そこで2社は土壌層ではなく、壁面に注目する。壁面に土壌層を設ける事で、必要敷地面積を約5分の1にする事が出来た。省スペース化の実現と環境に配慮した浄化システムである。
 今後両社は共同開発した「大気浄化壁面緑化システム」を、自動車の排気ガスが発生する幹線道路沿いの立体駐車場、物流施設、工場、商業施設、オフィスビルなどに提案する予定だ。両社は「汚染物質の低減」に全力で貢献していく構えだ。

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