不動産トピックス
クローズアップ レンタルサービス編
2015.08.03 17:38
レンタルには限定的な使用のために一時的に利用するという使い方だけでなく、導入コストや管理コストの削減、本格的に導入する前の実験的な利用など様々な活用法がある。今回はそうしたレンタルサービスを行っている会社を紹介する。
広友リース 本格導入前の実用実験や夏場の補助電力に
広友リース(東京都港区)では太陽光発電システムや蓄電池、超小型電気自動車のレンタルなどのサービスを行っている。同社は元々工事現場など仮設スペースへの机や椅子など備品の貸出を事業としている。その実績を礎に太陽光発電システムのレンタル事業を始め、今年で6年目になる。
通常、太陽光発電システムは長期間にわたる使用を前提に設置するものだが、同社のレンタルサービスは「必要なものを、必要なとき、必要な数量を、必要な期間だけ」利用することが可能。工事現場やイベントなどでの利用のみではなく、ビルなどにおいても夏場のような消費電力が多い時期のみ補助電力として太陽光発電システムをレンタルすることや、システムを本格導入する前の実証実験を目的としてレンタルするといった場面での活躍も期待できる。また、故障時のサポートもレンタルの強みである。
同社は太陽光発電システムの販売も行っているため、まずはレンタルで試してみて、効果に満足できればそのまま購入することもできる。さらに、ソーラーパネルの中古買取・販売も行っているため、購入したものの会社の移転などで不要になってしまった場合でも同社に買取ってもらうことが可能である。
「レンタルは不特定多数のユーザーが必要な商品をシェアする仕組みで、限られた資源を最大限に有効活用し、商品の価値を循環させるサービスです。使い方次第の商品を自身に合った商品か見極めるために、レンタルという選択肢を検討してみるのはいかがでしょうか」(事業開発推進部 ニュービジネスグループ グループリーダー 斉藤 竜太氏)
フルタイムシステム 利便性の高いシェア!レンタサイクル「フレンツ」
集合住宅向けのサイクルシェアリングシステムが、オフィスビルでも注目を集めている。宅配ボックスの業界最大手でトップシェアを誇るフルタイムシステム(東京都千代田区)は、オフィスビルに電動アシスト自転車のサイクルシェアリングを勧めていく考えだ。
使い方は、フルタイムロッカーに装備されているタッチパネルで操作をし、登録したカード(社員証、Suica、PASMOなど)をかざすだけ。ボックスには自転車のカギとバッテリーが収納されており、自動で扉が開き、簡単に借りる事が出来る。利用状況をパソコンや携帯電話でリアルタイムに把握でき、万一すべて借りられていても自転車が返却された段階で、メールが届く仕組みになっている。バッテリーはロッカー内で自動充電され、一番充電されているバッテリーから順番に貸し出す仕組み。複雑な作業や手間が掛かる事は一切無く、すべて自動で管理されているため、マンション居住者やオフィスで働く人々にも大変好評で、「生活スタイルが変わった」、「行動範囲が凄く広がった」などの声が上がっている。
住居と事務所オフィス・商業テナントが一緒の複合ビルなどにも普及している同社のサイクルシェアリングシステム「フレンツ」。代表取締役副社長の原周平氏は「利便性の高いシェアリングシステムの設置は、ビルの付加価値向上につながります。またCO2削減の環境に配慮した『エコビル』として宣伝できる事はとても重要です。今後はオフィスビルでも当たり前の設備になっていくと思います」と語った。
マルヒサ 人気の恐竜ロボットレンタルサービス実施
商業施設やビルのイベント、エンターテイメントスペースに恐竜を使用してみてはどうだろうか。「マルヒサ」(大阪府冨田林市)はイルミネーション装飾の総合商社で、恐竜ロボットのリースも行っている。
イベント会場やエンターテイメントスペースでの設置に定評のある恐竜レンタルサービス。同社は恐竜レンタルサービスの販売・施工・保管までを一貫して行い、大手ホテルや公共施設でも成果を上げている。商品の耐久性や品質のチェックは自社内で行い、プランニングから実際の現場施工、撤収、検品、倉庫保管までワンストップでの対応が特徴だ。
奈良県大和郡山市に自社倉庫を所有し、300坪以上の収容能力がある。同社の新開博美氏は「イベント等で長期的に保管が必要な場合、格安料金にてお預かりできます。保管場所が無くても御安心下さい」と話す。