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西武ホールディングス 有形指定文化財を保護し利活用
2015.07.27 14:47
西武ホールディングス(東京都豊島区)の連結子会社であるプリンスホテル(東京都豊島区)は、同社グループの一大プロジェクトである「東京ガーデンテラス(グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画)」においてシンボル的位置付けである「旧グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家東京邸)」について、文化財の「保護」と「利活用」を主軸に置きつつ料飲施設やバンケットなどを備えた「赤坂プリンス クラシックハウス」として営業することを決定した。
多くの利用者に「旧グランドプリンスホテル赤坂旧館」として親しまれた華麗な佇まいの洋館「旧李王家東京邸」は、昭和5年に旧宮内省内匠寮の工務課長として活躍した北村耕造氏と、技師の近藤要吉氏らの設計により建設され、昭和30年の開業以来半世紀にわたり、ホテル、レストラン、バーやバンケットとして、多くの利用者に愛されてきた。
「東京ガーデンテラス」の開発を行う西武プロパティーズ(埼玉県所沢市)では、「旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館(旧李王家東京邸)」を「東京ガーデンテラス」全体を象徴するシンボルと位置付け、東京都の指定有形文化財としても高い価値を有する同館の保存に努めており、今回、建設当時の詳細な資料などを基に照明器具や外壁などの主要部分を当時の状態に復元し、気高く優美な往時のしつらえを取り戻すと同時に、現代の多様なニーズに応えるため、最新の機能を備えたバンケットを増築する。
「赤坂プリンス クラシックハウス」はオフィス・ホテル棟の最上部に位置する「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」と同時にプリンスホテルが営業する。これまでの利用者にも、これから新たに利用する者にも、あらゆるステージで思い出に残る施設にしていくとともに、開発のコンセプトである「みどりと歴史に抱かれた国際色豊かな複合市街地」を目指し、紀尾井町全体の活性化をはかっていく。