不動産トピックス

クローズアップ 水まわり編

2015.07.06 17:25

 気温の高い日が続く。気持ちの良い季節でもあるが、一方で衛生管理に気を配らなければいけない季節でもある。ビルにおいてもトイレ、給湯室といった水を使用する場所で悪臭の発生などが起こりやすく、普段よりも一層メンテナンスに気を配らねばならない。今回は、ビル内の水回りにおいて美観の維持や衛生の保全に役立つ製品を取り上げる。

ユーホーニイタカ 水まわりに特化した高性能洗剤
 ユーホーニイタカ(東京都江東区)は、使いやすくコストパフォーマンスに優れた様々なプロユース製品、ビルメンテナンス製品を販売している。
 同社の「エコ&パワー The水回り」は、室内の水回りすべての箇所に使用することのできる中性・無リンの高性能洗剤だ。従来の洗剤ではトイレ用、バス用、シンク用、床用など、多種の洗剤を用意しなければならないこともあったが、同製品はその一種類で、壁や床、シンクや洗面台、鏡やガラス、便器、浴槽など水回りすべての箇所に使用することが可能だ。
 濃縮洗剤であり、使用箇所や汚れの程度に応じて5倍~100倍に希釈して使用するためコストパフォーマンスが非常に高い。希釈後も強い洗浄能力を保持しており、同社では一般的な同濃度の洗剤に対し約50倍の汚れ分解能力を謳っている。無溶剤・無香料であり環境にも優しいほか、抗菌剤を配合しているため洗浄後の衛生を保つことが可能な洗剤となっている。
 平成22年の発売開始から年々出荷本数は増加しており、着実に普及しつつある様子だ。
 同社営業部長である大久保貴喜氏は「洗剤を一本化することで作業効率、資材効率のアップ、コストダウンが図れます。日常の水回りの手入れには最適な商品となっています」と自信を見せている。


神東産業 貯水槽を内面から保護
 水まわりでは衛生が重要となるのはもちろんだが、そもそも飲料水の衛生が保たれていなければならない。水質保全の義務はビルオーナーにあるため、貯水槽や高架水槽を持ち、かつ飲食テナントが入居するビルなどでは特に気を付ける必要がある。
 神東塗料(兵庫県尼崎市)は工業用や建築用の様々な塗料を販売している。同社の「チョスイコート」は、ビル屋外に設けられた貯水槽や高架水槽、高置水槽の内側に塗布することで防食、保護を果たし、飲料水の安全性保持に役立つ塗料となっている。  同製品は鋼鉄製、FRP製、コンクリート製、ステンレス製などの様々な貯水槽内面に使用が可能である。錆や破損がないことを確認しケレンなどの下地調整を行った後に塗布を行う。塗料は1回塗りで200~250マイクロメートルと膜厚で、優れた内壁保護効果を発揮する。さらに強度を補強したい場合には塗布面にガラス繊維を貼り合わせるガラスクロスライニング施工を行ったのち、「チョスイコート」を重ね塗りすることで対応できる。
 施工は刷毛やローラーで行う事ができるため手軽で簡単であり、また無溶剤形のため溶剤中毒などの恐れのない安全な製品となっている。硬化も早く、20度以上を保てば24時間の養生で注水を行う事が可能なため、施工にあたり断水も1日で納めることができる。もちろん、有害物質が飲料水に溶け出すようなこともない。
 内側から設備の保護と衛生の保全を行う事ができるので、貯水槽の長寿命化を果たすことも可能となる。さらに、外側にも日光を遮断する別の塗料を使用することでより万全な保全を行う事が可能となる。同社では、内側に「飲料貯水槽内面塗料 チョスイコート」、外側に同社製品「太陽光遮断塗料 サンカット」を併せて使用することを推奨している。


トップライト工業 メンテナンス容易な洗面ボウル
 トップライト工業(新潟県新発田市)では、メタクリル樹脂系人工大理石製のボウル一体型洗面カウンター「appear(アピア)」を販売している。
 「アピア」はクラレ(東京都千代田区)製のメタクリル樹脂系人工大理石を使用しており、清潔感溢れる美観が特徴だ。洗面ボウルとカウンターが一体型であり隙間が無いため清掃に手間がかからず、雑菌の繁殖やカビ類の発生、汚れの固着を防ぐことができる。日常的に行うメンテナンスも簡単となるとともに、耐候性、耐熱性、耐薬品性に優れる高い耐久性を誇るため耐用年数も長い。また、樹脂系人工大理石の特徴ととして、小さな傷であれば研磨することで簡単に目立たないよう修繕ができるため、美観を保つことも容易だ。
 同製品は20種以上の色彩と、24種の形状から組み合わせを選ぶことができる。加工性の良い素材を使用しているため、カウンターのサイズは1mm単位でオーダーすることが可能。連結加工や切断加工も行う事ができるため、設置したい場所にもイメージにもぴったりと合うカウンターを用意することができる。




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