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東京急行電鉄 ベンチャー企業のビジネス展開を支援する「アクセラレートプログラム」がスタート

2015.06.18 13:35

 東京急行電鉄(東京都渋谷区)は、法人設立からおおよそ5年以内のベンチャー企業を対象に、東急線沿線でのビジネス展開を支援する「アクセラレートプログラム」をスタートすることを発表した。同プログラムは、東急線沿線の生活利便性を高める新規事業を創出することと、渋谷を中心とした東急線沿線において、ベンチャー企業の持続的な成長を支えるエコシステムを構築することを目的に実施するもので、鉄道会社では初の取り組みだ。
 7月1日から、「交通」、「不動産」、「生活サービス」の3つの事業領域を中心に、東急線沿線の生活利便性を高めるBtoC、BtoBtoCのサービスやプロダクトを募集し、審査を経て、12月から支援をスタートする。審査を通過した企業は一定の条件の下、東急線沿線のグループ媒体や施設、顧客基盤、営業網、東急総合研究所の各種調査データなどを利用したテストマーケティングを行えるほか、同社との業務提携なども検討する。
 同プログラムは、約530万人が生活する東急線沿線を中心に展開する事業を対象とするが、東急線沿線以外での事業展開を制約するものではない。なお、同プログラムの運営は同社とIMJインベストメントパートナーズで行う。
 昨年6月に閣議決定した「『日本再興戦略』改訂2014」において、政府はベンチャーの加速化に対する企業の協力を期待している。同社は、本年3月27日に発表した「中期3カ年経営計画"STEP TO THE NEXT STAGE"」の重点施策「ワークスタイル&イノベーションの実現」に向けて、既に発表している社内起業家育成制度と連携させながら社内外のベンチャー企業の支援を行うことで、「日本一住みたい沿線 東急沿線」に寄与するとしている。




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