週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
ペンブローク・リアルエステート・ジャパン 六本木で開発中の複合ビル、外資系運用会社の入居決定
2015.06.08 13:37
ペンブローク・リアルエステート・ジャパン(東京都港区)は2日、現在開発中のオフィス・商業施設の複合ビル「TRI-SEVEN ROPPONGI」について、フィデリティ・ワールドワイド・インベストメント・ジャパンが、約6000㎡(1815坪)のオフィススペースに入居予定であることを発表した。
これは、先にバーニーズジャパンとの間に締結した店舗スペース約900㎡(575坪)に続く、2件目のテナント入居となる。今回の合意により、賃貸スペースの成約率は40%を超えることとなる。
FILリミテッドの金融サービス部門であるフィデリティ・ワールドワイド・インベストメントは、さまざまな資産クラスを網羅する投資商品や、リタイアメント・ソリューションの提供におけるグローバル・リーダーとして、アジア太平洋、欧州、ラテンアメリカの25カ国の投資家に向けた、資産運用サービスを展開している。日本進出以来、40年以上にわたる活動実績を有し、傘下のフィデリティ投信は日本における外資系運用会社の中でも最大手の1社に数えられる。
フィデリティ・ワールドワイド・インベストメント・ジャパンのジュディ・マリンスキー社長は、「今回の移転は、日本のマーケットに、より深い関わりを持つための更なる一歩です。『TRI-SEVEN ROPPONGI』への移転で、日本の顧客へのサービス拡大が実現するだけでなく、ワールドワイドにサービスを提供する日本株式運用部門にとっても、より良い環境が実現することになります。高品質で機能的な執務スペースはもちろん、都内でも有数のロケーションと、事業継続性(BCP)をはじめとする、重要なインフラ機能を高水準で備えた同ビルは、当社のビジネスにとって理想的な選択肢でした」と高い評価をしている。
「TRI-SEVEN ROPPONGI」は、ペンブローク・リアルエステート・ジャパンが日本で手掛ける4件目の開発物件であり、東京における初のオフィス・店舗の複合ビルだ。外苑東通りに面した、「東京ミッドタウン」の向かいという六本木の中心エリアに位置する、高品質な機能性を備えたグレードAの複合ビルであり、地上14階地下2階建て、延床面積9500坪の規模に、免震構造をはじめとする先進技術を随所に採用した、効率性と快適性を兼ね備えた設計になっている。加えて、同社がグローバル・マーケットで蓄積したノウハウにより、特徴的でフレキシブルなオフィス環境を提供する。また、開発チームには光井純&アソシエーツ建築設計事務所(外装コンセプト)、竹中工務店(設計・施工)、東京ミッドタウン・マネジメント(プロパティマネジメント・アドバイザー)など、世界水準の技術とノウハウを有する企業を採用。一流コンサルタントのコラボレーションにより、上質なビジネス空間を創造している。