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「ヒューリック府中ビル」完成

2018.10.09 16:42

府中のシンボル・けやき並木沿いに
 ヒューリック(東京都中央区)は9月28日に、「府中富士ビル」の老朽化に伴い建替事業を進めていた「ヒューリック府中ビル」が完成したと発表した。
 「ヒューリック府中ビル」は、京王線「府中」駅の北口駅前広場と国指定天然記念物の「馬場大門けやき並木通り」に面した交通利便性・視認性に優れた立地に建つ、複合用途ビル。1階から6階までを銀行をはじめとする金融機関の事務所、1階の一部を調剤薬局、7階をオフィスとして利用する。
 けやき並木に面した周辺環境への調和のため、外装(構造含む)・内装を通じ、ケヤキをモチーフに統一したデザインとなっている。また、全体に白を基調として清潔感、明るさを感じられる外壁色とすることで、ケヤキの豊かな緑を一層際立たせるとともに、外壁面に奥行きを持たせることで建物自体の立体感と存在感を創出している。
 建物の構造は、制振構造を採用し建築基準法の1・25倍以上の耐震性能を有し、大地震時の安全性を確保している。災害時・非常時の在館者への対応として、共用部に72時間分の電力供給を行える非常用発電機を備えるとともに、屋上に高架水槽、地下に緊急汚水槽を設置。また環境配慮として、前述の自然換気スリットや小庇による日照遮蔽のほか、Low-eガラスの採用、屋上への太陽光パネルの設置等により、CO2排出量の削減を図っている。
 同ビルの延床面積は3906㎡で、地上7階建、地下1階建となっている。




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