不動産トピックス

第4回ビル経営アワードノミネート「アートヒルズ」

2018.10.09 17:04

ノミネートNo.14
アートヒルズ
所在地:埼玉県さいたま市大宮区宮町4-90-28
竣工:2017年
建物規模:地上14階
延床面積:1360㎡

 JR線「大宮」駅東口から徒歩5分の立地にそびえる「アートヒルズ」は2017年に竣工。  見通しの良い大栄橋から見渡すと鮮やかな青のビルは一際目立ち、他のビルを圧倒する存在感だ。まず目に飛び込んでくる西側(正面)の壁面には巨大な龍。夜間には大宮の街を守るかのようにその姿が照明で浮かび上がる。遠藤彰子氏の芸術だ。
 北の壁面は東京藝大院卒の横川寛人氏による蜘蛛が地上を覗いているかのような絵。南側にはバスケットボールの選手がゴールを決めている場面の壁画。本物のゴールまで設置されている。
 この一際目立つ建物の設計者は、ビル所有会社の会長でもある山口伸廣氏。元々は建設会社大道建設を率いていたが昭和40年代から1993年まで社長を務めた後は「建物は動くもの」、「不動産の『不』を取って動く建物と考えればいい」と、「トレーラーに載ったアパート」や、また「建物はおもちゃ」と本に見立てたマンション、「8時間で建てる住居」など次々に「面白い楽しい建物」を造り出し、本年この「アートヒルズ」を完成させた。といっても不動産の収益もしっかりと頭に入れている。
 「遊ぶビル」と「収益を上げる建物」を別に捉え、中規模の購入しやすいマンションも建設し、そこで得た収益で「面白いもの、楽しいもの」を追求。
 「建物は安いところで作って高く売れるところへ持って行けばいいではないか」と、「建物は動くもの、動かせるもの」という前提のもと、「動く家」という新発想の事業は多くのメディアにも注目された。「大宮」駅西口に立つ金色の「ロケットビル」も山口氏の設計による。 

ウィークリーセンター
・改修のポイント
 山口氏はまた、国内外から才能あるアーティストを発掘し活動支援を目的としたビエンナーレ方式の国際公募展である「アートオリンピア」実行委員長でもある。

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