週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
日本初の定額制マンション修繕とドローン撮影サービスがタッグ 建物診断にドローン活用し低コストに
2019.11.05 16:03
日本初の定額制マンション修繕サービス「メンパク」を運営するOWNERS CLUB(北九州市八幡西区)が、ドローンを活用した複合サービスを展開するドローン・フロンティア(東京都足立区)と業務提携を結んだ。ドローン・フロンティアのドローン撮影技術を根幹とした建物調査を「メンパク」に応用。最低限かつ現実的な支出体系で、建物を長期的に維持する修繕サービスの提供を目指す。
「メンパク」は、マンションの外壁や通路の補修・塗装、屋上やバルコニーの防水工事など賃貸マンションの修繕工事と、その後のメンテナンスを15年間継続して提供する、日本初の定額制マンション修繕サービス。賃収の3~8%程度のメンテナンス料で建物全体の修繕計画を立案し、計画から修繕、その後のメンテナンスまでを一貫して行う。創業7年目で福岡県・山口県を中心に120棟以上の契約を獲得。2019年からは全国展開を開始し、事業規模を広げている。
従来の建物診断では、実施する職人による目視検査や打診検査など、実務経験に基づく知見と感覚が必要とされていた。しかし、経験豊かな職人は減少傾向にあり、また調査のための足場の設置費用が高額という問題も残る。ドローンを活用した建物診断では、0・1mm単位のクラックからタイルの浮きなどを映像で検出。AIによる自動解析技術を用いることで、職人に代わり短時間で確実に調査ができるようになる。さらに調査のための足場の設置も不要となり、調査費用を大幅に削減することが可能。結果として「メンパク」のコスト低減につながる。