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日本オーチスエレベータ ベルトはずれ止が発生しないエレベーターの新型登場
2015.03.30 16:38
日本オーチスエレベータ(東京都文京区)は20日、同社の規格型エレベータ「Gen2 Premier」の発売を開始したと発表した。同製品は同社が開発した世界初のフラットレベルを採用したGen2シリーズの新製品で、デザインや機能を一新、かご内の仕上げ色や天井デザインを選べるほか、大型ボタンや白色発光ダイオード(LED)を採用している。
仕上げ色はかご内ドアとパネルが11色、床タイルが6色から選択可能。天井デザインは標準型2種類に加えて、オプションのデラックス型5種類からも選べる。また、エレベータに対する安全や安心の期待に応えるため、戸が閉まる際に乗り込む人を感知して再び開く「ホールパッセンジャーセンサー」と、戸開動作中は当然ながらその前に赤色LEDを点滅させる「ドアモーションシグナル」をオプションとして用意した。
同シリーズはフラットレベルを採用することで、長寿命で軽量、省スペースを実現した製品。採用しているフラットレベルは特許を有しており、フラットレベル内の素線に電気を通し、抵抗値を測定することで疲労や断線を検知する「パルスシステム」との組み合わせで24時間365日、ロープの状態を監視可能だ。ワイヤーロープでは不可欠なオイル塗布がフラットベルトでは不要、またペンシル型の巻き上げ機には密閉式ベアリングを採用することでグリースの補給も不要で、より省資源で高い環境性能を実現している。東日本大震災発生時でもベルトはずれによる運航停止は一件も発生しなかった耐震性にも優れた製品となっている。