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大和ハウス工業/大和小田急建設 株式交換による完全子会社化を発表
2015.02.16 13:42
大和ハウス工業(大阪市北区)及び大和小田急建設(東京都新宿区)は、今月6日開催の取締役会において、大和ハウス工業が大和小田急建設を完全子会社とするための株式交換を行うことを決議し、同日両者間で株式交換契約を締結した。
大和ハウスグループは「人・街・暮らしの価値共創グループ」として戸建住宅、賃貸住宅、マンション、住宅ストック、商業施設、事業施設といった生活基盤産業への総合的な事業を展開している。その中で同グループでは第4次中期経営計画を策定し、国内経済における消費税増税とそれに付随して実施される一連の経済政策、東京オリンピック・パラリンピックに向けたインフラ需要の高まりと経済波及効果、ASEAN経済統合をはじめとした経済連携の進展等による市場の変動を「成長の加速」の機会として捉え、各コア事業領域の強化と海外への展開、多角化事業のコア事業との連携強化、グローバル社会に貢献する新商品やサービスの開発と発掘を基本方針とした同グループの多様な収益源を生かした成長に取り組むことで、業容の拡大を図ってきた。
大和小田急建設はグループの一員として建築事業、土木事業、不動産事業を展開し、経営資源の最適化、経営の効率化を通じ、建設業界での成長力及び競争力を一層強化させる必要があるとの認識が出てきたことから、従前より両社の企業価値向上のための施策について検討を行ってきたが、昨年12月に大和ハウス工業より今回の株式交換について大和小田急建設に申し入れ、交渉が行われてきた。