週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

NTTドコモ 「広島市観光レンタルサイクル事業」を展開

2015.02.09 16:32

 NTTドコモ(東京都千代田区)は、広島県広島市が展開するサイクルシェアリング事業「広島市観光レンタサイクル事業」の運営事業者として今月22日からサービス提供を開始することを発表した。
 同事業は自転車を活用した観光振興や地域の活性化が目的となっており、広島駅や主要観光施設にサイクルポートを設置することで観光客の回遊性向上と広島市民の日常の移動手段として利用を促進していく。特に観光振興においてはNTTドコモと広島市の観光事業者であるツアーズ広島(広島市安芸区)と同事業を共同運営することで観光ニーズに合ったサービスを提供していく。
 同事業では、市内中心部に14カ所のサイクルポートが設置され、NTTドコモが開発した次世代サイクルシェアリングシステムを搭載した自転車約150台が配備される予定となっている。次世代サイクルシェアリングシステムとは自転車本体に従来のサイクルポートが持っていた通信機能やGPS機能、遠隔制御機能(自転車の貸出・返却制御や電動アシスト機能のバッテリー残量の把握等)を全て搭載することで、従来サイクルポート側で必要としていた機能が不要となるシステムのことをいう。このシステムによってサイクルポート設置に関わるコストの削減および省スペース化を図ることができ、市街地においても柔軟にサイクルポートの設置が可能となる。
 NTTドコモは、「横浜都心部コミュニティサイクル事業『baybike(ベイバイク)』」、「江東区臨海部コミュニティサイクル実証実験」、「仙台市コミュニティサイクル事業『DATE BIKE(ダテバイク)』」、「港区自転車シェアリング」、「千代田区コミュニティサイクル事業実証実験『ちよくる』」など運営事業者としてコミュニティサイクル事業を展開してきた。同社はこれからもサイクルシェアリング事業を推進し、環境への貢献とサービスの利便性向上に努めていく。




週刊不動産経営編集部  YouTube