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三菱電機 マルチホップ技術の監視カメラ向け無線ネットワーク開発
2015.02.02 17:24
三菱電機(東京都千代田区)はマルチホップ通信技術を適用した仮設用途対応の「監視カメラ向け無線ネットワーク」を開発した。マルチホップ機能を備えた無線LAN内蔵の無線監視カメラを複数台設置することで電源や回線の工事なしに監視カメラのネットワークを構築・運用できる。
今回の開発の特長としては、第一にマルチホップ機能により敷設工事不要で監視カメラネットワークを簡単に構築することができる。従来、無線LANを利用するには有線のLANケーブルを敷設し、無線LANの電源を確保する必要があったが、有線LANは回線の入手が困難であったり、敷設費用が高額であるという課題を抱えていた。映像データをバケツリレー方式で伝送するマルチホップ機能を採用、無線LAN同士のみでの通信を実現したほか、バッテリー駆動により持ち運びが容易となり利便性を向上させている。
また同製品では電波状況の見える化も行っており、設置場所や障害発生場所の特定が容易に可能だ。この確認にはタブレット端末1つで行うことができる。