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日立アプライアンス 省エネ性能を高めた業務用エコキュートを販売
2015.01.12 14:19
日立アプライアンス(東京都港区)は、新たに開発した横型スクロールコンプレッサーにより省エネ性能を高めた自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機業務用エコキュート15kWタイプのEDシリーズなど全4シリーズを3月上旬から発売することを発表した。
同製品はヒートポンプユニットの心臓部である横型スクロールコンプレッサーを新たに開発し年間加熱効率4・2を達成している。さらに従来の製品と比較して高温沸き上げ時の加熱能力も向上させた。また、既に同社家庭用エコキュートで採用しているウレタン発泡充てん構造の貯湯ユニット「ウレタンク」を業務用エコキュートにも採用しており、貯湯ユニットの保温性能と耐震強度も強化されている。
同製品は、湯を沸かす15kWヒートポンプユニット1台と、湯をためるタンク容量560Lの貯湯ユニット1台から3台の組み合わせを基本システムとし、8システムまで連結することができる。これにより、1日当り最大約2~30トンの給湯量が必要な店舗や施設において使用湯量にあわせたフレキシブルな導入が可能となる。
また、EDシリーズおよび寒冷地仕様のEDKシリーズでは、水道水を瞬間的に設定温度に沸き上げて給湯する「水道直圧給湯」方式を継続採用しており、硬度の高い水道水や井戸水での使用や、ビルの屋上設置を可能にする階下給湯、地上階に設置しての階上給湯にも対応している。
業務用エコキュートはすぐれた省エネ性能が評価され給湯エネルギー削減の手段として導入が進んできている。同社は今後も同製品の導入を推進しより一層の省エネ性の向上を図る姿勢を見せている。