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新日本空調 わずかな埃も逃さない清掃管理用ハイテクツール
2014.11.03 12:52
新日本空調(東京都中央区)は、紫外線LEDを光源とし、落下塵や付着粒子を検出するとともに、粒子から発生する蛍光色の違いを観察することで、粒子の種類を判別することが可能な新しい可視化ツールを微粒子可視化ブランド「ViEST(ヴィエスト)」(商標登録済)の新しいラインアップ「Dライト」を開発し来年からの出荷を予定していると発表した。
新ラインアップ「Dライト」は、紫外線LEDと光学フィルターを使用して、塵埃の検出と種類の判別に最適な光を生成する専用高輝度ライトと、目視による識別感度を向上させる専用ゴーグルを組み合わせた新しいタイプの可視化ツール。この「Dライト」を用いれば、単に落下塵や付着粒子を可視化するだけでなく、清浄管理を必要とするあらゆる分野で、異物種類の傾向を把握して改善の対策箇所を迅速に絞りこむ、あるいは影響のある異物のみを選択的に管理のサポートを行う。そのため、モバイル端末や自動車の製造工場の歩留り管理、食品や製薬工場における品質管理、病院やバイオ関連研究施設での衛生管理など、極めて幅広い用途で、かつ簡便に活用できる日常管理向けの可視化ツールとなっている。これまでも高輝度な汎用光源やブラックライトを使用して、付着異物の目視観察用の可視化光源は多くあったが、異物の検出や量を評価するのが主な目的となっていた。一方、同製品は異物の検出情報だけでなく、色の違いにより、異物の種類に関する直感的な情報を得られるのが特徴。粒子の種類を代表するいくつかの含有成分が蛍光を発生することは知られているが、同社はその蛍光色の違いが目視でも判別できる程度に明確な差として観察するための照射光に関する研究を重ね、紫外線LEDと光学フィルターの最適な組み合わせを選定し、バッテリ駆動(フル充電時連続3時間駆動が可能)で、片手で操作できる軽量な筐体の照射用の高輝度ライトを実現。また、専用ゴーグルは、蛍光色を観察する場合に、照射用ライトによって生じる蛍光色以外の、判別には外乱となる光を十分カットする性能を有し、目視での判別性能を高くしている。視認性能は、床面や壁面などに付着する数10ミクロン以上の粒径で、塵埃がたまりやすい窪んだ隙間などでも、蛍光を使用するため照射光の乱反射をカットするので明らかに観察がしやすくなる。