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ザイマックス不動産総合研究所 「ザイマックス新規成約賃料インデックス」開発
2014.09.22 13:03
ザイマックス不動産総合研究所(東京都千代田区)は、成約賃料ベースのオフィス賃料指数「ザイマックス新規成約賃料インデックス」を開発した。
「ザイマックス新規成約賃料インデックス」は募集賃料ではなく成約賃料を基にしていることやヘドニック法により延床面積や築年数などの賃料形成要因について品質調整を行うことで不動産の個別性による影響を取り除いていることが特徴。また市場構造の変化に対して統計的な処理を逐次行うことで、市場環境を適切に反映している。
図1は成約賃料DI(以下DI)と同インデックスを並べて表示した。成約賃料DIは、オフィス成約賃料の上昇と下落のトレンドを表す指標。DIがプラスの時期は成約賃料が上昇、マイナス時は下落することがわかる。さらにDIの絶対値が大きくなると成約賃料は急速に変化し、逆にDIの絶対値が小さいと変化は緩やかになる傾向があることもわかる。また2014年第2四半期のDIは19となり、上昇したビルが下落したビルよりやや多い。2013年第1四半期にマイナスを脱して以降増加傾向にあり、現在は成約賃料の上昇トレンドが強まりつつある状況にあると考えられる。
このように成約賃料DIと同インデックスを組み合わせることで、オフィス賃貸マーケットの動向を多目的に把握することが可能になる。なお同インデックスは同社ホームページにて四半期ごとに公表する。