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森ビル 「ヴィーナスフォート」大幅リニューアル等実施へ

2014.09.15 14:28

 5日、森ビル(東京都港区)が所有するお台場の商業施設「ヴィーナスフォート」は先月25日に開業15周年を迎えた。同社は15周年を迎えた「ヴィーナスフォート」の大幅なリニューアルとゾーニングの強化を実施していくという。
 平成11年に「女性のためのテーマパーク」として誕生した「ヴィーナスフォート」は、社会の変化やお台場エリアを取り巻く商環境の変遷に合わせて進化を続けてきた。「モノ消費」から「コト消費」へと変化した消費トレンドを背景に、体験型・滞在型の店舗をより多く拡充することで家族全員が楽しめる商業施設を目指す。
 また開業当時から海外メディアの高い関心を集めており、平成15年からはアテンダントクルーの組織内に外国語会話が可能なスタッフでチームを編成。その2年後の平成17年には中国銀聯が発行する「銀聯カード」を導入している。昨今のアジア各国でのビザ発給要件緩和やLCCの台頭、羽田空港国際線の大幅増枠などによる外国人観光客のさらなる増加を受けて、昨年には免税対応店舗を拡充した。また、各店舗との定期的なミーティングによる情報共有や外部講師を招いた講習会などで店舗のグローバル対応の教育に力を入れているという。
 同社は今後、グローバル対応の充実化を図ることで家族も外国人も楽しめる商業施設を目指すとしている。




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