週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
三井不動産/武田薬品不動産/武田薬品工業 「(仮称)日本橋本町二丁目特定街区開発計画」の概要決定
2014.09.01 17:37
三井不動産(東京都中央区)、武田薬品不動産(東京都中央区)、ならびに武田薬品工業(大阪市中央区)は三社が共同で東京都中央区日本橋本町二丁目、室町二丁目において推進する「(仮称)日本橋本町二丁目特定街区開発計画」の概要について決定したことを発表した。
同計画は、三井不動産が中心となって推進中の「日本橋再生計画」の一部であり、日本橋本町から日本橋室町にかけての敷地面積、約3975㎡が対象。同計画地には地上24階・地下4階の高層オフィスビル(高さ約125m)を建設予定であり、平成29年度(予定)の竣工後は、武田薬品がオフィスビルとして使用する予定。また、敷地内には本町・室町地区の憩い・賑わいを呼びこむオープンスペースの整備も計画している。
同計画地は、武田薬品が明治から事業拠点を構えていた場所であり、いわば同社の東京における創業の地といえる。直近までは、武田薬品不動産を含む、武田薬品のグループ企業が入居する「タケダ本町ビル」などがあった。また、三井不動産などが再開発を推し進め、伝統と革新が融合する街並が注目を集めている「日本橋室町東地区」に隣接している。なお、日本橋本町は、江戸時代に薬種問屋が軒を連ねた「くすりのまち」といわれ、現在も多くの製薬企業のビルが立ち並ぶエリアとなっている。
建設予定のオフィスビルは、免震構造、最新のBCP(危機発生時における事業継続)性能を有する高規格ビルであるとともに、その空間が周辺の街並みや景観と調和し、近隣のコミュニティとの連携に配慮したものとなるよう計画している。デザインコンセプトとしては、ひと・環境へのやさしさや、多様な人々の働きやすさを追求しており、環境負荷低減技術においてもベスト・イン・クラスのビルを目指す。