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アウトスタンディングテクノロジー LEDを活用して可視光通信
2014.08.25 11:21
アウトスタンディングテクノロジー(東京都中央区)は、次世代の通信システムとして有望視されている可視光通信を使用した商用可視光通信システムの量産を開始すると発表した。
可視光通信とは、LEDの発する光を高速に明滅させて信号を送受信する通信技術である。従来の電波を用いた通信が直面している帯域不足などの課題を解決する技術として、主に電波の使えなかった精密機器や制御盤周辺、医療施設、通信・電力など社会インフラ施設の新たな無線通信基盤として利用されることが期待されている。今後LEDの普及により照明と通信とのインフラ統合が急速に進行し、グローバルな可視光通信市場は2020年に93億ドルに達するといわれている。
今回、同社は天井の照明とパソコンにUSB接続した端末で複数ユーザーにサービスを提供する無線LANタイプと、工場内や機器組込の利用を想定したFAタイプの2種類をリリース。一般的なLEDを高速明暗制御することにより、無線LANタイプで最速20Mbps、FAタイプで最速100Mbpsのデータ送信を可能にするとしている。