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東京カンテイ 不動産・金融実務担当者向け勉強会を開催
2014.08.25 11:26
法人向けに情報発信サービスを展開している東京カンテイ(東京都品川区)のアセット事業本部では、会員のみならず広く不動産会社や金融機関などの実務担当者向け勉強会として「めぐろカレッジ」を開催している。7月31日には日本交通協会(東京都千代田区)の大会議室で開催され、金融機関の担当者など、およそ90名が集まった。
第1部では新署「空き家問題」を7月1日に発刊したばかりのオラガHSC(東京都港区)の代表取締役・牧野知弘氏が「これからの不動産証券化マーケットを読み解く」と題し、講演。牧野氏は講演で、日本にはファンドやリートなどの「バーチャル不動産」と、従来型の「リアル不動産」の2種類があり、両者が異なる動きをしているという状況や、人口減少や空家急増など今後顕在化する諸問題について説明し、中小ビルオーナーにとって厳しい状況が続くなか日本の不動産が勝ち抜く道筋を示した。
第2部では東京カンテイ・アセットソリューション部の一級建築士・高柳聡氏が「建築士の視点から見た耐用年数の考え方」、鑑定部の不動産鑑定士・木全雅裕氏が「不動産鑑定評価基準改正(案)の概要」と題し、2講演を行い、従来の法定上の概念にとどまらない不動産市場の国際化や中古不動産流通の活性化などに対応するための耐用年数の考え方、今年11月に改正される不動産鑑定評価基準の動向などについて、それぞれ講演が展開された。