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住友商事 SCリアルティプライベート投資法人(SCRP)を8月に設立
2014.07.28 17:04
住友商事(東京都中央区)は、住友商事から国内外機関投資家向け不動産私募ファンドのアセットマネジメント事業を承継し、設立された100%子会社の住商リアルティ・マネジメント(SRM)を通じ、非上場オープンエンド型私募不動産投資法人(私募リート)の組成に向けて、SCリアルティプライベート投資法人(SCRP)を今年8月に設立する。
私募リートは、平成22年に国内で初めて創設されて以降、長期的な安定運用を期待する投資家ニーズを背景に市場を拡大してきた。SRMはかかる状況を踏まえ、同私募リートを組成するものだ。
SRMは、来年1月を目処に、住友商事の開発/保有物件を組入れ、約300億円で私募リートの運用を開始し、その後、オフィスビル、商業施設、物流施設、住宅系施設、ホテル等の資産を加え、総合型私募リートとして、3年後に1000億円、5年後に2000億円規模まで拡大することを目標としている。
同私募リートは、住友商事がメーンスポンサーとなる唯一のリートであり、住友商事の物件供給能力、住友商事グループ各社の不動産運営ノウハウを最大限に活用するなど、グループの総力を挙げて長期的かつ持続的な成長を目指すとともに、投資家に新たな投資機会を提供し、不動産投資市場の更なる発展に寄与することができるものと考えている。また、同私募リートのようなノンアセット事業(資産を保有せず、外部から集めた資金で不動産に投資し、手数料収入を得る事業)を、従来のオンブック事業(資産を保有し、自ら主体的に投資リスクを負うことで、賃貸収入及びキャピタルゲインを得る事業)に加えて両輪に据えることにより、不動産事業の更なる拡大を見込む。