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三菱地所　大手町に温泉湧出

2014.07.21 17:59

　三菱地所（東京都千代田区）が千代田区大手町ですすめている「大手町連鎖型都市再生プロジェクト第３事業」の敷地内で実施している温泉掘削が成功し、温泉の湧出が確認された。
　同社では同計画敷地内において深さ約１５００ｍまで掘削を実施。今年６月６日にサンプルを採取する「揚湯試験」を行い中央温泉研究所で成分を分析したところ「温泉」と認定され、「大手町温泉」と命名された。
　同計画は「国際競争力の強化に資するビジネス支援施設の整備」「高度防災都市づくりへの取り組み」、「良好な都市基盤・都市環境の構築」をテーマとしており、なかでも重要と位置付けているのが災害時の事業継続性。敷地内に温泉を有することで大規模災害時でも入浴が可能になり、衛生的な環境の維持に寄与することが可能になる。
　計画地にはエリア初となる旅館スタイルの宿泊施設なども設ける予定で、温泉の湧出はまさにうってつけといえる。平常時にはオフィス棟内に入居予定のフィットネス施設での利用も想定しており、オフィス街としての機能充実にも寄与する。
　同計画は約１万１２００㎡の敷地に地上３１階地下４階のオフィス棟と地上１８階地下３階の宿泊施設棟を建設するもので、工期は平成２８年春までを予定している。