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三井不動産 マレーシアと台湾でのアウトレットモール建設に着手

2014.05.19 16:21

 三井不動産(東京都中央区)は、マレーシア・クアラルンプールにおける「(仮称)三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港(KLJA)」および台湾北部新北市における「(仮称)台湾林口アウトレット計画」両計画の建築工事に着手したことを発表した。
 「(仮称)三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港(KLJA)」は、東南アジアにおける同社初のアウトレットモール事業であり、共同事業パートナーである「Malaysia Airports Holdings Berhad」との合弁会社「MFMA Development Sendrin Berhad」が事業主体となる。最終的には東南アジアにおける最大級のアウトレットモール施設へと拡張する予定だ。第1期は、平成27年初頭に竣工、開業を予定している。また、「(仮称)台湾林口アウトレット計画」は、台湾における同社グループ初の事業であり、共同事業パートナーである台湾大手のコングロマリット「遠雄(FarGlory)グループ」の中核企業との合弁会社が事業主体となる台湾北部最大級のアウトレットモール計画だ。こちらは、平成27年後半に竣工、開業の予定である。
 両計画においては、同社がこれまで日本国内の三井アウトレットパークをはじめとする商業施設や、平成23年に海外初の商業施設として開業した中華人民共和国浙江省寧波市における「杉井アウトレット広場・寧波」で培ってきた施設の開発、テナントリーシング、運営などのノウハウを最大限に生かしつつ、現地の商慣習に合わせて開発を推進している。
 なお、同社グループは、海外事業を成長分野の一つに位置づけ、アジアでは、「杉井アウトレット広場・寧波」に続き、「(仮称)ららぽーと上海金橋」を今年12月に着工、平成29年開業を予定し、開発を進めている。また、シンガポールや中華人民共和国、近年はマレーシア、タイ、インドネシアでも住宅事業に参画し、事業を展開。今後さらに東南アジアにおいて、経済成長と都市化の進展により需要が拡大する住宅分譲事業と、個人消費の成長を取り込める商業施設事業を中心に、事業の拡大を図っていくことを成長戦略の一つの柱としている。




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