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ダルトン 現行製品から7年ぶりのフルモデルチェンジ

2014.04.14 15:01

 ダルトン(東京都中央区)は、同社主力製品である化学実験用局所排気装置(ドラフトチャンバー)と実験台で構成された研究施設向け製品「ユニエックスラボ」シリーズを今年5月に発売開始することを発表。同製品は現行製品から約7年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
 同製品は、ドラフトチャンバーにおいて、安全性を確保しながら排気風量を削減するという市場ニーズを受けて開発を進めた低風量型ドラフトチャンバーには、作業面および壁面部近傍の気流の停滞を防いで均一な空気の流れの形成を補助する「サポートエア機構」に新機構を加えた排気部構造との組み合わせで、気流制御性能を高めた「ユニオプトフロー」を標準搭載し、内部の均一な空気の流れの形成と換気効率の向上を実現。従来機種に比べ、排気風量を約17%削減した。実験台においては、特に重要なエネルギー供給と収納を融合させたユニットを構築し、新開発のフレーム構造と組み合わせることで、統一されたデザインで幅広い対応が可能な「ユニファイドシステム」を構築し、最初にシリーズや材質を選ぶ旧来の方法で生じる、「デザインが統一されない、選択できる機能が限られる」といった問題を解消するとともに、使用目的に応じて約280種類の組み合せを用意し、多様・可変・非定常な作業が特徴の実験環境に合わせた柔軟性を追求した。
 「新製品の市場投入は、これまでのラボリューションというコンセプト提案による市場活動にプロダクトを加えることにより、ソフトとハードの両輪を備えるという重要な意味を持ちます」(代表取締役社長 矢澤 英人氏)
 「ユニエックスラボ」シリーズの開発にあたっては、日本の研究活動を施設面で支援してきた同社が、科学技術イノベーション立国を目指す日本の研究活動に貢献するため、「日本のラボが変わる。ダルトンが変える」をキーワードに、世界的大手研究施設メーカーのワルドナー社、イトーキのオフィス事業部門やグループ企業の開発・製造部門との連携により、3社の技術・ノウハウを融合させた。
 同社の「中期経営計画」の課題である「研究施設機器分野の利益向上と安定成長」を重要項目としている。現行の「ドラフトチャンバー」と「実験台」の製品売上は、同社施設機器事業部の売上高の約50%を占めており、同新製品の発売により、同製品群売上高を約20%の増収を見込んでいる。
 なお、新製品の価格は、現行の製品とほぼ変わらない値で発売予定だ。




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