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三井不動産 日本橋における街づくりの考え方を発表

2014.02.03 12:22

菰田正信社長らがプレゼンテーション
 三井不動産(東京都中央区)では、東京・日本橋地域の活性化と街に新たな魅力を創造する「日本橋再生計画」の一環として、複数の地権者との共同で5つの街区にわたる大規模な複合開発「日本橋室町東地区開発計画」を推進している。この開発計画の第2弾プロジェクトとなる「室町古河三井ビルディング」、「室町ちばぎん三井ビルディング」が1日に竣工。低層部の商業施設「COREDO室町2」ならびに「COREDO室町3」は3月20日にオープンの予定となっており、残る1街区の「福徳神社」は今年秋に完成する予定である。1月29日には「日本橋三井ホール」にて、今後の日本橋地域における開発計画の概要や、街づくりの考え方に関する記者会見を開催。当日は同社代表取締役社長の菰田正信氏、日本橋街づくり推進部長の新原昇平氏が登壇し、プレゼンテーションを行った。
 この中で菰田氏は「アジアにおいてもグローバルな都市間競争がし烈を極める昨今、国際的なビジネス拠点にふさわしい魅力ある都市空間の創造が求められています。その上で、街の歴史や文化、伝統を生かし、環境と共生した持続可能な都市への視点が必要であると考えています。当社が街づくりのコンセプトに掲げる『残しながら、蘇らせながら、創っていく』は、日本橋の歴史や伝統といった街のアイデンティティを生かしながら、江戸の賑わいを彷彿とさせる水と緑があふれる都市景観を再構築し、次世代の街に求められる循環型の街づくりを推進しています。今回の開発を『日本橋再生計画』における第2ステージのスタートと位置づけ、日本橋・八重洲における街づくりを今後も加速させていく考えです」と述べた。
 記者会見の後、「室町古河三井ビルディング」のプレス内覧会を開催。同ビルは商業施設・オフィス・賃貸住宅の三層構成となっており、同社によればオフィスフロアについてはアステラス製薬(東京都中央区)による一棟借りが既に決定しており、外国人のニーズも考慮した賃貸住宅「パークアクシスプレミア日本橋室町」についても、今後本格的な営業活動を行うとしつつも、問い合わせ件数は現時点で多数寄せられているとのことだ。




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