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清水建設 ニューヨークの賃貸オフィスビルを取得 海外不動産開発事業拡大の第一弾
2019.11.25 11:17
清水建設(東京都中央区)は、不動産開発事業の海外展開の一環として、米国ニューヨーク・マンハッタンに立地する賃貸オフィスビル「Albano Building」の所有権を単独取得した。同物件の取得は、米国での不動産投資を担う現地法人、シミズ・リアルティ・デベロップメント社(Shimizu Realty Development(U.S.A) Inc)を通じて実施したもので、投資額は約165億円。
同物件は、ニューヨーク・マンハッタン島中部のミッドタウン地区に位置する地上16階、貸床面積約1万7300㎡の賃貸オフィスビル。周辺にはオフィスビルが多く立ち並び高級高層住宅も点在する、オフィス・住宅いずれの用途にも適した立地特性となっている。また、鉄道の「グランドセントラル」駅まで徒歩圏内とアクセスも良好。現在、全フロアが長期一括賃貸され、安定的な賃料収入が得られている。
清水建設は今年5月に策定した「中期経営計画<2019-2023>」において、不動産開発事業を重点投資分野に位置付け、日本国内のみならず海外での不動産投資の拡大を目指している。対象地域として、東南アジアを中心としつつ北米への投資も拡大していく計画であり、今回の米国ニューヨークでの物件取得はその具体的取り組みの第一弾となる。引き続き不動産開発事業における収益基盤の多様化を目指し、北米での不動産投資を積極的に推進していく考えだ。