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グローブシップがセミナー開催 災害対応とロボット活用がテーマ
2019.12.02 11:39
総合的なビル管理業務を展開しているグローブシップ(東京都港区)は先月27日、千代田区丸の内の「丸の内二重橋ビル」5階の東京商工会議所「グランドホール」にて、取引先企業向けセミナーを開催した。
このセミナーは2部構成となっており、第1部では都市防災研究所(東京都千代田区)の理事を務める守茂昭氏が登壇。「BCPのトレンドと管理責任」というテーマで、現代の災害時における課題点やDCP(地域継続計画)による地域全体で連携した共助の取り組みの重要性を、東日本大震災の発生直後の東京・丸の内での事例などをもとに解説した。
第2部では、ソフトバンクロボティクス(東京都港区)の常務執行役員・吉田健一氏が登壇。「ロボットファシリティマネジメント~ソフトバンクロボティクスとの取り組み~」と題し、ソフトバンクロボティクスとグローブシップが共同で推進する清掃現場におけるロボット導入について紹介された。ソフトバンクロボティクスが手掛けるAI清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」は、はじめに清掃ルートを手押しで記憶させ、2回目以降はスタートボタンを押すだけで記憶したルートを自律清掃するというもの。グローブシップの管理物件では試験導入が進められており、清掃現場の中で比較的負担の少ない床面で主に「Whiz」が活用されている。
冒頭の挨拶でグローブシップの矢口敏和社長は「2015年にビル代行と日本ビルサービスの統合により誕生した当社は、より専門性を持った企業として成長しクライアントにとって頼れる存在となることを目標に、『戦略FMパートナー』というブランド構築を進めてきました。新たなサービスや事業の展開だけではなく、センサーやロボットの積極的な活用によって、より高度なサービス提供に努めていく考えです」と述べている。