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ライフデザイン・カバヤ 「CLTを活用した社員寮」でウッドデザイン賞に
2019.12.23 14:05
住宅メーカーのライフデザイン・カバヤ(岡山市北区)が建築した社員寮が、「ウッドデザイン賞2019」を受賞した。同社にとって、初めてのウッドデザイン賞の受賞となった。
ウッドデザイン賞は林野庁が主催する、木の良さや価値を再発見できる製品や取り組みについて表彰する制度。国産木材の積極的な使用を促進するためにはじめられた。
受賞作品は、「アイサワ工業社員寮」、「エヌイーシール社員寮」、「三陽機器社員寮」の3作品で、受賞部門は「ライフスタイルデザイン部門」、受賞分野は「建築・空間分野」、サブカテゴリは「集合住宅」での受賞となった。
この3つの社員寮は構造躯体に、地元岡山県を中心とした国産材でつくられたCLT(木質直交集成板)を使用した。それぞれの建物では、部分的に木をそのまま見せるCLTの現し仕上げを採用し、コンクリートや鉄にはない木の温かみや柔らかさを感じさせるデザインとした。
同社はCLT建築を通して、日本の森林資源の利用促進や、エコロジカルで快適、かつ安全性にも優れた長寿命の建築物の提供を目指している。優れた耐震性・断熱性・耐火性を持つCLTは、住み心地の良さも提供することが可能。さらに工期の短縮も期待できるため、企業にとってスピーディに計画を進めることができるメリットも持つ。
同社は今後も、企業および働く社員にとって多くのメリットがあるCLTの社員寮を積極的に提案していく考えだ。