週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

東芝キヤリア 新型ビル用マルチエアコンを来夏発売

2019.12.23 14:07

スマホアプリで簡易点検可能 CADデータ公開で設計も簡便
 東芝キヤリア(川崎市幸区)は、ビル用マルチエアコン冷暖切替型スタンダードクラスの新モデルとして「スーパーマルチuシリーズ高効率仕様」、全32機種を2020年夏に発売する。
 新モデルでは、ビル用マルチエアコン冷暖切替型スタンダードクラスとしてトップクラスの省エネ性能と、業界トップのコンパクト室外機を実現。通年エネルギー消費効率を高め、2台連結システムとしていた従来機種に比べ、設置面積を約4割削減した。
 業界初の部分更新対応やスマートフォンでの簡易点検ツール等、更新時やサービス機能も充実させている。室外機のみの入れ替えや空室のユニット、故障したユニットから順次入れ替える等、使用状況や予算等に応じてフレキシブルに対応。更新時の投資抑制に貢献する。
 また、室外機に無線通信機能を搭載。専用アプリによるスマートフォンを用いた簡易点検機能により運転情報を確認したり、故障時の簡易診断等も行えるようにした。室外機の筐体構造を強化し、近年増えている自然災害に備えるとともに、事業継続性の観点からも空調機能の維持、故障時の早期復旧にも対応している。
 同社では、新モデルの発売に合わせ、冷暖房能力や冷媒追加量の計算、配管系統図を作成できる専用の空調設備設計ツールを準備する。また、同社ホームページでの2次元CADデータ公開に加え、BIM11準拠のCADデータを準備し、設備設計の効率化・省力化もサポートする。BIMデータについては、ダイテック(東京都中央区)が開発・販売する設備CADソフト「CADWe’ll Tfas」用の3D部品データとして、順次データ開示を進めていく。




週刊不動産経営編集部  YouTube