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「第一生命グラウンド」を緑豊かな街に再開発へ 2022年度のまちびらき目指す
2019.12.23 14:18
第一生命保険(東京都千代田区)、丸紅都市開発(東京都港区)、相互住宅(東京都品川区)、NTT都市開発(東京都千代田区)、野村不動産(東京都新宿区)の5社が、「第一生命グラウンド」を活用したまちづくりに向けて具体的な取り組みの検討を進めていくと発表した。
今回の取り組みは、健康増進、高齢者支援、地域活性化、子ども・教育、スポーツ振興、安全・防災、環境配慮などを通じた地域住民の「QOL(Quality of Life)」向上をコンセプトに、東京都世田谷区に所在する「第一生命グラウンド」を活用したまちづくりの構想を策定。2022年度のまちびらきに向けて具体的な取り組みの検討を進めていくもの。
「第一生命グラウンド」は、第一生命保険の福利厚生施設として1954年に開園して以来、緑豊かな環境を維持してきた。計画されるまちづくりは、この良質な既存の森を含む約9000㎡を全体敷地として、ファミリー向け分譲マンション、クリニックモール、学生向け住宅、サービス付き高齢者向け住宅、地域コミュニティ・子育て支援施設などを建設。多世代が居住し、豊かに交流し続ける街区の開発を目指している。
敷地内の道路や建物の配置を工夫することで既存の緑を極力残し、約3000㎡の広場や公園を地域住民にも開放。これらの緑地では、健康・スポーツ等のイベントを開催し、地域のコミュニティを醸成することで地域活性化につなげていく構想だ。
また計画地は、東京都の広域避難場所にも指定されていることから、地域防災拠点としての機能も強化する。
今後も5社は、世田谷区をはじめとする自治体、近隣住民、外部パートナーとのコミュニケーションを深め、このまちの魅力・価値の向上と、地域・社会の課題解決を通じてSDGsなどの達成にも寄与することをめざしていく。