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三井不動産/プロトスター 「”E.A.S.T.”構想」の新プロジェクト 起業家育成コミュニティのキックオフイベント開催

2020.01.14 12:08

 ベンチャー企業やスタートアップの集積が進み、彼らの起業しやすい地域(土壌)が形成されることは、エリアの新しい魅力や付加価値として定着し始めている。デベロッパーや本社を構える大手企業を中心に取り組む姿は年々熱を帯びており、こと日本橋においても同様の動きが従前から見られた。日本橋の新たなコミュニティ形成に繋がる取り組みがスタートした。

 昨年9月に三井不動産(東京都中央区)とスタートアップ・起業家のコミュニティづくり等に取り組むプロトスター(東京都中央区)は、「“E.A.S.T.”(イースト)構想」の新たなプロジェクトとして、企業に所属している社会人を対象とした起業家育成コミュニティ「Swing―By(スイングバイ)」の立ち上げを発表。昨年末の12月23日には、「Clipニホンバシビル」1階にて「Swing―By」のキックオフイベントが開催された。
 そもそも「“E.A.S.T.”構想」とは、日本橋を中心とする東京の東側エリアへのベンチャー企業の集積を進め、かつ大企業を交えたオープンイノベーションを促進させる環境を整えること。ベンチャー企業の立ち上げや育成、ビジネスパートナーのマッチング等々に実績を持つ双方が、起業家にとってこれまで以上に魅力的な拠点づくり及び取り組みを思案する中、生み出されたのが今回の新プロジェクト「Swing―By」である。
 同プロジェクトは、起業家としてチャレンジする知識・考え方を身に付けることができるコミュニティプログラム。事業アイデアを考え、仲間を集め、軌道に乗った際は起業もしくは事業化するまでの支援を行う1年間のプログラム「Moonshot Program(ムーンショットプログラム)」と、既に持っている能力を生かし起業家の仲間となるCxOを育成する「AWAKE Program(アウェイクプログラム)」の2つのプログラムで構成されており、多数の参加希望者の中から審査を重ね、今回の発表となった。ちなみにCxOとは「Chief x Officer」を意味し、CEOやCFOを含む企業における業務や機能の責任者の総称である。またコミュニティへの参加条件は、社会人経験のある25歳以上の個人とした。
 キックオフでは、参加メンバーのピッチやロールモデルの紹介を行いながら、事業開発を目指す者同士の交流会となった。熱心に他のメンバーのピッチやロールモデルを聞く姿が至る箇所で見られ、情報交換や今後のビジネスに役立てようと思案する様子も多いことから、充実したイベントとなった。今年から本格始動する「Swing―By」。これまでにない新たな起業家育成コミュニティのスタートに注目である。




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