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パークフル 公園占用手続きのクラウドか 芦屋市で実証実験を開始
2020.01.27 15:24
ウェブから簡単に公園をレンタル
パークフル(東京都港区)と芦屋市道路・公園課は、芦屋市内の公園の活性化を目指して公園レンタルのクラウドサービスの実証実験に取り組む。同サービスは、公園情報プラットフォーム「PARKFUL(パークフル)」を使い、公園レンタルに関わる各種申請のオンライン化を可能にするもの。民間企業の提供する公園レンタルのクラウドサービスとしては日本で初めての取り組みとなる。
芦屋市の公園は多くが住宅地にあって規模も小さく、現状では十分に活用されていないという。芦屋市では市民が主体となった「公園レンタル」を推進したいという希望があり、今回のプロジェクトがスタートした。
通常、公園をレンタルするには占用使用の許可を自治体から得る必要がある。そのためには、申請書類を自治体のホームページから印刷し、書類を記入の上、自治体の担当窓口に出向いて提出、その後の申請許可の連絡を電話で受け、再び窓口へ許可証を受け取りに行くなど手間がかかる。自治体の職員も書類の手続き処理や窓口での対応に時間をとられてしまう。パークフルは公園レンタルの手続きをオンライン化し、時間や場所にとらわれず申請をできるようにして公園利用のハードルを下げることを発案。自治体にもオンラインで申請情報が共有されるため、手続き処理が効率化され職員の業務負荷軽減にも役立つとして、今回「公園レンタルのクラウドサービス」の実証実験に至った。
実験は芦屋市内の全公園145カ所を対象に1月21日から3月31日まで行われる。実験終了後も改良を行い、全国の自治体への展開を目標としている。