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東京最古の屋上公園「宮下公園」が複合施設に「MIYASHITA PARK」6月オープン

2020.01.27 15:30

 渋谷区と三井不動産(東京都中央区)が進めてきた「(仮称)新宮下公園等整備事業」の街区名が「MIYASHITA PARK」に決定し、本年4月に竣工、6月にグランドオープンする。
 同事業は東京初の屋上公園として整備された「渋谷区立宮下公園」の建て替え事業。「立体都市公園制度」を渋谷区内で初めて活用したPPP(パブリックプライベートパートナーシップ)事業で、区と三井不動産がパートナーとなって推進。駐車場として使用されていた公園下の人工地盤を複合施設に建て替え、屋上に新たな公園を整備するもの。
 人工地盤に代わって新築される建物は、敷地面積約1万740㎡、延床面積4万6000㎡、全長約330m。公園、駐車場の再整備に加え、商業施設や18階建てホテルなども擁する複合施設となる。耐震性能も向上させ、災害発生時には周辺地域滞在者などの帰宅困難者の一時退避場所として機能する。
 南北2つの街区に分かれていた旧渋谷区立宮下公園を、道路上空も含めて公園として一体化。約1haのフルフラットでバリアフリーな多機能空間として再整備する。公園の南街区にはスケート場やボルダリングウォールに加え、多目的運動施設を新設。北街区にはイベントも開催できる約1000㎡の芝生ひろばを整備する。
 導線を増やして「渋谷」駅からのアプローチを容易にするとともに、景観を向上させる渋谷川遊歩道の整備や神宮前六丁目交差点への横断歩道も新設。新たな歩行者ネットワークを確保。様々なイベントを通じた多種多様な人々の交流を促進する文化発信拠点の形成を目指す。




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