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小田急不動産 満室稼働も近い「小田急町田森野ビル」町田エリアでは13年ぶりに新築オフィスビルが供給

2020.02.17 18:05

 エリアによっては新築オフィスビルの供給がしばらくなかった地域もある。町田もそのひとつ。既存ビルの老朽化などもあり建替えが求められている中、新たに竣工したオフィスビルによって課題は改善。需要も高まってきたことから上手く成約賃料の値上げにも成功した。希有な事例を紹介する。
 小田急不動産(東京都渋谷区)が、東京都町田市において開発を推進してきた新築オフィスビル「小田急町田森野ビル」が今月4日に竣工。14日にはプレスや事業者向けに内覧会を開催した。
 「小田急町田森野ビル」は敷地面積1586㎡、延床面積4192㎡、基準階面積が約970㎡(約293坪)の地上4階のオフィスビル。小田急線「町田」駅からは4分、JR横浜線「町田」駅からは6分の2路線が利用可能。テナント向けに平面駐車場14台を確保し、非接触カードキーの採用や24時間対応の個別空調なども導入した。
 また建設地は大通りの喧騒からは少し離れ、駅至近ながら静かなエリア。従前は地元の不動産オーナーが持つ時間貸し駐車場であった土地を2017年に同社が取得。温かみや親しみを感じられるよう自然素材をベースに、外観やエントランスには木目調ルーバーや石目調タイルを構築した。またセットバックして延焼ラインを避けつつ、セットバック部には緑地帯を設置した。
 ビル事業本部資産運用部長の仁王央氏は「『小田急町田森野ビル』が竣工したことで、町田エリアでは13年ぶりの新築オフィスビルが供給されました。テナントは全部で7社。町田に支店・営業所を構える大手企業のオフィスが入居し、既に1フロアを残すのみとなっております。複数社から問い合わせも来ているので、5、6月頃には満床になる見通しです」とのこと。
 また同エリアのオフィスの平均賃料相場は坪1万円前半~半ばであったが、今回は坪2万円前半での成約に繋がった。未だ需要も強いことがうかがえる。




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