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無駄使いを防ぐ蓄電池「ELE-CUBE」

2020.03.02 16:38

 デジレコ(川崎市中区)は蓄電池や非常用発電機の製造及び販売業を手掛ける。中でもリチウムイオン蓄電システム「ELE-CUBE LIF-3200(以下、エレキューブ)」の販売実績が伸びている。
 エレキューブは電池容量が3200wh、連続出力は1500wと2000wから選択可能な蓄電池。残り時間と電池残量がリアルタイムで表示されるタッチパネル付き。秒単位で表示される機能は業界初で、残り容量を自動計算する機能は利用者に優しいと評判も高い。中でも最大の特長「2in1モード」は、1台の蓄電池で2台のように運用・管理できるシステム。蓄電池に上下2つのコンセントが付いており、上はTV、下はパソコンと使い分けができる。ここまでは他社製品でも見られるが、同製品は指定した設定値及び別々のタイミングで電力供給を遮断することができる。代表取締役社長の青木裕氏は活用事例について次のように語った。
 「例えばTVとパソコンをコンセントに繋いで使用していたとしましょう。蓄電池の残容量が予め設定した50%を下回った時に、どちらか片方の供給を自動的に遮断することができます。自動的に遮断することで、より今後も重要な機器や家電製品の電力は残し、電力の無駄使いや指定した機器への電力供給時間を伸ばすことに繋がります」とのこと。
 昨今はBCP対策として導入が進んでおり、同製品も小規模な病院やテナント型のクリニック、老健施設などに購入されている。地震・台風などによって電力の供給がストップしても、常時と変わらない機器の使用が求められる施設ばかりだ。企業も同様で電力の供給が止まると、事業の継続に支障をきたすケースもある。
 青木氏は「蓄電池の電池には鉛とリチウムの2つがあります。例え費用が多少高くても、放電深度100%で2000回以上のサイクル寿命を持つリチウムと、300回程の鉛であると、今後の不測の事態を想定した場合はリチウムが好ましいと思われます。また当製品は小型・軽量化を実現しました。BCP対策として購入し、備えることが重要と思います」と語った。




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