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無人配達ロボ「デリロ」販売へ向け本格始動
2020.03.09 16:39
ZMP(東京都文京区)は、2017年に開発を始めた自動運転の無人宅配ロボ「CarriRo Deli(キャリロ・デリ)」の製品名を「DeliRo(デリロ)」に変更した。ビルやマンション、レジャー施設など対象に、本年秋の販売を目指して事業パートナーを募集する。
「DeliRo(デリロ)」は、笑顔やウィンクなどの豊かな表情を持ち、挨拶やお願いなど声によるコミュニケーション人と取りながら自動走行する無人配達ロボット。複数のセンサーやカメラにより周囲を把握、障害物を回避しながら目的地まで自動走行することで、効率的、そして安全安心な無人配送を実現する。
スマートフォンのアプリにより注文から配達通知、そしてボックスの開錠などができる仕組みも用意している。配送するものの種類やサイズによって、1ボックス、4ボックス、8ボックスのタイプ、そしてカラーもレッド、シルバー、イエロー、ブルーとバリエーションを用意し、様々な用途や環境へフィットするラインナップとなっている。
高齢化により労働力不足が大きな社会課題となる中、今後デリバリーの需要も高まると想定される。デリロはこのようなシーンにおいて、人や車の動き、信号機の認識により安全、確実に無人デリバリーを実現する。
2019年2月に大学キャンパス内、4月には韓国で多数の一般住民が生活をしているマンション群からなるエリア内で、それぞれデリバリーの実験を行った。また、建物内配送の場合は、横の移動だけではなくエレベーターなどを利用した縦の移動、狭いエリアでの切り返し動作等も必要となる。2019年12月には、竹中工務店(大阪市中央区)の御堂筋本社ビルにおいて、地下のメール室から上層階への書類の自動配送実験を行い三菱電機(東京都千代田区)製のエレベーターと連携した乗り込み、バックや切り返しなどを含めた完全自動運転の実証実験を行った。