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キングジム ラベルプリンター「テプラ」PRO SR-R7900P開発
2020.03.16 12:23
ラベルライター「テプラ」を販売するキングジム(東京都千代田区)は、「テプラ」PROシリーズのパソコン・スマートフォン接続専用モデル、ラベルプリンター「テプラ」PRO SR―R7900Pを開発。2月20日から発売を開始。初年度販売目標数量は5000台だ。
「テプラ」は、1988年に国内初の漢字変換が可能なコンパクトなラベル作成機として開発された。現在も日本語ラベルライターの国内シェアトップのブランドとして知られており、初号機の発売から昨年で30周年を迎えた。シリーズ累計販売台数は1000万台を突破。国内外を含め、様々な企業のオフィスで使用されている。
そんな同社がパソコンやスマートフォン接続機の最上位機種「テプラ」PRO SR-R7900Pを開発。オフィスのネットワーク環境に合わせて、USBや有線・無線LANから接続方式が選べ、複数台の端末からの印刷も可能。また「テプラ」PROシリーズでは初めて、幅の広い50mm幅テープカートリッジと、新たに開発した大容量の「EXロングテープカートリッジ」に対応した。
中でも50mm幅のテープカートリッジは大きな文字印刷が可能なため、注意表示や案内表示などを目立たせることができる。また複数行印刷しても見やすく、多言語表示のラベルにも適している。工事現場や交通整理、多くの人が集まるイベント会場やライブ会場の表示・案内等に活用可能だ。更に「EXロングテープカートリッジ」は、大容量45m巻きテープの対応モデル。通常の「テプラ」PROテープ(長さ8m)の約5・6倍の長さ。大量印刷時のカートリッジ交換の手間が省ける。通常の「テプラ」PROテープを同じ分量使用するよりコストを抑えることができた。
先月4日には、「テプラ」PRO SR―R7900Pの製品発表会を開催。冒頭で常務取締役・開発本部長の亀田登信氏が登壇し「その他の機能として、印刷速度を従来の最上位機種(18mm幅テープ)使用時よりもの約1・4倍に高速化したほか、カッターを消耗した時にご自身でカッター刃の交換が可能になりました。特に印刷速度の高速化は、作業効率のUPにも貢献。最大50mm/秒の高速印刷で、スムーズに大量のラベルが印刷できます」と語った。
また商品開発を担当した商品開発部の畑山優貴氏は「表現力の向上に加え、手軽さや利便性も高まりました。特に昨今のオフィス環境に応じて接続方法が選べ、複数台のパソコンやスマートフォンからでも印刷可能な点は魅力と思われます。SPC10(Windows用)やSMA3(macOS用)、スマートフォンアプリの『TEPRA LINK(iOS版/Android版)』からラベル作成が可能です」と指摘した。