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イーソーコ総合研究所 現状復帰不要・内装も自由に スケルトン私の新タイプオフィス誕生へ
2013.12.23 16:28
来年1月、入居者が内装を自由に改装できるスケルトンタイプのオフィスがオープンする。
「DIYオフィス芝浦」は、倉庫物件・物流不動産の総合コンサルティングのイーソーコ総合研究所(東京都港区)が、空間デザイン・プロデュースを手がけるツクルバ(東京都渋谷区)などと共同で開設する新しいタイプのオフィス物件。入居者自身が内装を仕上げることを前提としたスケルトン渡しで、原則として現状復帰も不要だ。入居者には内装カスタマイズ費用として50万円がプレゼントされるほか、イーソーコ総合研究所が運営する商談スペースの利用、建築の専門家からのサポートなど特典も用意されている。
同オフィスが置かれる「第3東運ビル」は港区芝浦に立地する、昭和49年竣工のもと倉庫。こうしたリノベーション物件はクリエイティブな職種からの引き合いが多いとされているが、その好みは幅広く、多様な要望に応えられる物件は多くはない。同オフィスでは自身で納得のいくオフィスを構築することで要望が叶えられ、また現状復帰不要や内装費の削減といったコスト的なメリットもある。
貸室は約35㎡~46㎡までの3室で、賃料は管理費抜き・税抜きで14万8000円から。近隣の相場より若干高めの設定だが、既存物件との競合は考えにくい。イーソーコ総合研究所では実験的プロジェクトと位置付けているが、築古ビルの活性化策として普遍的な有効性を持つのではないだろうか。