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三菱商事/野村不動産 環境配慮型の街づくり「ふなばし森のシティ」世界的なスマートシティ国際会議で表彰受ける

2013.12.23 16:30

 三菱商事(東京都千代田区)と野村不動産(東京都新宿区)の2社が千葉県船橋市内で取り組んできた環境配慮型街づくり「ふなばし森のシティ」について、「スマートシェア・タウン構想」という継続的環境価値を創出する取り組みが高く評価され、スペイン・バルセロナ市で開催された、「スマートシティエキスポ国際会議2013」において、「ワールドスマートシティ・アワード」のプロジェクト部門賞を受賞した。
 「ふなばし森のシティ」は千葉県船橋市北本町一丁目の、旭硝子(東京都千代田区)工場跡地において両社が取り組んできた環境配慮型の街づくりである。この街では、空間やエネルギーをシェアし、賢く使うために、先進の環境技術や情報通信技術を導入して、低炭素型都市基盤を構築すると同時に、風の流れや緑と太陽との関係といった、古くからある住まいに関する知恵や工夫を取り入れている。また、街への愛着や誇りの醸成・共有を図りながらコミュニティの組成・育成を支援し、地域や街との関わりの深い活動を促すことで、地域に開かれながら継続的に街が活性化し、暮らしの営みが育まれる、人と自然と技術のつながりによって環境負荷を軽減し、人と人とがつながり助け合いながら街が進化・優化していく「未来のふるさと」を目指したプロジェクトである。
 「ワールドスマートシティ・アワード」は、「スマートシティエキスポ国際会議2013」が掲げるコンセプトの発展に寄与する都市、プロジェクトや革新的技術を表彰するために設立されたもので、世界銀行や外部有識者からなる選定委員会が評価し、「都市部門」・「プロジェクト部門」・「イノベーション部門」の3部門の受賞者を決定する。「ふなばし森のシティ」は住宅・商業施設・病院等の大規模再開発において、実験段階ではなく、民間の事業として先進の環境技術を導入した点や、エリアマネジメントの仕組みを取り入れ持続可能な低炭素型の都市生活基盤を整えた点が評価され、プロジェクト部門賞受賞に至っている。




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