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Hope three テナントサービス強化に勝代できるオフィス向け出張リラクゼーションサービスを提案

2013.12.02 16:00

 「あなたの会社にオアシスを」をコンセプトに、企業向けの出張リラクゼーションサービス「会社のオアシス」を展開するHope three(東京都港区)。今年6月に創業したばかりだが、急速に契約者数を伸ばしている。
 同社が提案する「会社のオアシス」とは、リラクゼーションルームを持っていない企業・団体を対象に、オフィスや休憩室の一部をリラクゼーションルームとして活用。施術用ベッドを持ち込み、セラピストを派遣し、従業員が気軽にリラクゼーションを受けられる環境を提供するものだ。同社の代表取締役を務める野口大希氏は、同サービスを考案したきっかけを次のように話す。
 「元々、家電量販店の責任者時代に、夕方以降に部下である販売員の動きが極端に低下していました。偶然、リラクゼーションに凝っていた部下がいたため、スタッフのボディケアを行わせたところ、目に見えて動きが良くなり、営業成績は全国トップをキープすることができたわけです」
 休憩時間を与えるだけでは疲労が回復せず作業効率が上がることはない。その点に気付いた野口氏は企業向けの同サービスを開始することになった。
 同サービスの導入は1回無料で試験的に施術してもらい、効果を気に入れば月単位での契約になる。週1~週5回まで、2時間パックと3時間パックから選択可能だ。リラクゼーション用のベッドは折りたたみ式で大型スーツケースと同等程度で保管することができるため、場所は取らない。最低1畳のスペースがあれば施術可能だ。
 「ただ、個人単位でお金を徴収すると誰も利用しないため、企業側が契約し、従業員の福利厚生のサービスとして活用することが望ましいです。現在は企業だけでなく、保育園の保育士向けに導入していただくなど、利用シーンは非常に幅広いです」(野口氏)
 ビルオーナーが導入する場合、共用部の一角を使ってテナントサービスとして活用でき、さらに福利厚生費として節税対策にもなる。競合ビルとの差別化戦略の一環として貢献しそうだ。




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