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三菱重工業 複数の室内ユニットを「同時・個別」に制御 空調の使い方が変更されても低コストで対応可能

2013.12.02 16:02

 三菱重工業(東京都千代田区)は、複数の室内ユニットを「同時・個別」に制御できる機能を搭載したパッケージエアコン「HYPER VSXシリーズ」を開発し、11月25日から全30機種の販売を開始した。
 同製品は、平成27年度省エネルギー法基準値をクリアする高効率仕様で、酷暑の冷房や極寒の暖房も安定して空調できる高性能を実現した他、省エネ・環境性能を高め、デマンド制御自動セレクト機能や2モード4レベル静音機能など、付加価値の高い機能を標準装備。さらに、小型軽量化した室外ユニットは配管施工性に優れ、パッケージエアコンでありながらビル空調システム並みの空調環境を構築することが可能になるという。
 室外ユニットは、標準仕様と耐重塩害仕様の8馬力と10馬力の計4機種を用意。同ユニットの制御基板上で室内ユニットの一般的な使い方である同時発停と個別発停の切り替えが可能になった。これにより同シリーズ導入後に建物の改装等によって部屋ごとの空調設備の使い方が変更された場合への対応も、技術・コスト両面で容易になる、
 また、デマンド制御に効果のある3種類の機能を搭載。1種類だけの単独設定も複合設定も可能で、複合設定した場合は最も効果の大きい設定を自動選択。緊急度に合わせて室外ユニットの運転能力を定格の能力に対して80%、60%、40%、0%(緊急停止)の4段階から事前設定が可能だ。その他、4段階から選択できる静音モードやピークカットタイマー機能も搭載している。




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