週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

三鬼商事 都心5区のオフィス空室率9カ月ぶり悪化

2020.04.13 17:17

 都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の3月時点のオフィス空室率は1・50%で、前月比で0・01ポイント上げたことがわかった。三鬼商事(東京都中央区)調べ。
 3月は新築ビル3棟が満床で竣工したものの、既存ビルでは大型空室の募集開始の動きがでていた。こうしたことから、都心5区全体の空室面積がわずかに増加した。
 3月時点の新築ビル(竣工1年未満)の空室率は2・97%で前月比0・98ポイント下げ。前述の3棟が満床で竣工したほか、竣工1年未満のビルにも成約の動きが見られ、数字は改善。満室稼働の大型物件4棟が竣工後1年を迎え、区分が「新築」から「既存ビル」へと変わったことも影響した。
 既存ビルの3月時点での空室率は1・45%で、前月比0・03%上げた。成約が小規模にとどまり、一部で大型空室の募集開始の動きなどが出、小幅ながら空室率を押し上げた。
 都心5区のオフィス平均賃料は2万2594円(坪)。前年同月比で6・91%、前月比で0・20%上げ、75カ月連続で上昇を続けている。




週刊不動産経営編集部  YouTube