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駐車場稼働状況可視化システム ワイヤレスで設置・管理も簡便化
2020.04.20 16:50
オプテックス(滋賀県大津市)は、駐車場の満空情報を可視化するワイヤレス満空管理システム「ViiK Parking System」を今年2月に発売。神奈川県下で歯科医院を11施設運営する運営するらいおん歯科(神奈川県大和市)で採用されている。
らいおん歯科が運営する11医院のうち駐車スペースを有するのは10医院。それぞれ10~15台ぶんのスペースがあるが、患者の多くが車で来院するため、駐車場の空き状況の問い合わせが頻発していた。また交通量の多い道路沿いや駅前に立地する医院では、駐車場の出入りや空き待ちで渋滞が生じるなど近隣への影響も発生。医院駐車場の管理運営における課題が発生していたという。
同システムは駐車場内の利用状況を計測する車両検知センサーと表示灯を連動させ、駐車場の満空状況がわかるシステム。無線通信モジュールを搭載した車両検知センサーを地面に直接アンカーや接着剤で固定し、ゲートウェイと通信することで車両の有無情報を入手する。アスファルト、コンクリート、舗装していない砕石敷き等、さまざまな路面環境でも設置・固定することができる。車両検知センサーは電池駆動のため、配線工事が不要。電池寿命は約5年で、頻繁なメンテナンスは必要ない。
各車室に設置するセンサーからの信号は、ゾーン別にゲートウェイに送信できるため、エリア(ブロック)やフロアごとに満空情報を入手・表示させることができる。
コインパーキング用車両検知センサーの開発実績、実証実験から得られた評価より、屋外環境における耐環境性能を重視した設計となっている。